ごあいさつ

コープにいがた理事長 長谷川 聡

コープにいがた理事長
長谷川 聡

第34回通常総代会によせて

日ごろよりコープにいがたをご利用いただきましてありがとうございます。

さて、平成を思い起こせば、平成7年の阪神淡路大震災、平成16年の中越地震、平成19年の中越沖地震、平成20年には中国産冷凍餃子事件で生協への信頼が揺らいだこと、平成23年の東日本大震災、そして、毎年の集中豪雨と予測できない災害の30年間だったと思うと共に、今日の社会を鑑みた時、それは昭和のバブルのつけ、けじめを曖昧にした結果の姿で、まさに「平成は失われた30年」だったように思います。平成を反省した日本の社会はその後に期待し、新たな想いで令和を迎えたのではないでしょうか。

しかし、令和になって1年も経たずして、新型コロナウイルスは世界を恐怖と先の見えない不安に陥れています。生協では春先の宅配需要の高まりに対して、物流の混乱で十分に対応できず、商品の欠品で組合員にご迷惑をおかけしています。お詫び申し上げます。

思い起こせば9年前、巨大地震後の余震の中、制御不能な原子力発電所の暴走を止めることができなかったあの時の底知れない不安は今と似ているように思います。日本は政府主導でインバウンドによる経済成長を進めてきましたが、訪日外国人が激減し観光業、サービス業に加えて関連の産業が沈み物流も大混乱です。マスクや消毒液は売っているところが少なく「これでも先進国か?」と考えてしまいます。海外から部品が来ないで生産が止まり、株価が下がりました。これがグローバル経済の本質なのでしょうか。つい最近まで人手不足で苦しんでいたにもかかわらず、新卒予定者の内定取り消しや非正規という弱い立場の人たちの雇止めが始まりました。「この社会はいったい何をしているのだろうか? 何か起こるたびに右往左往している」と下を向いてしまいます。もともと、この間の日本の経済成長率はせいぜい1%台で、張りつめたギリギリの中、わずかな経済成長でいろんな帳尻を合わせてきたに過ぎないというのが本当のところで、平成の反省は今も活かされていないように思います。

リスク(危険)とはアセスメント(事前の予測・評価)の範囲内ともいえます。しかし、新型コロナウイルスは「未知」ですから、リスクではなく「脅威」です。オリンピックを来年に延ばしたことは、日本の技術力やウイルス封じ込めとの賭けです。賭けに勝ってオリンピックが行われたら、いろんなことが免罪されるのでしょうか。全国に緊急事態が宣言され、予防に徹することで命と社会を守ることが喚起されています。しかし、共生と脅威はただ耐えるしかない私たちの上で隣り合わせにあることも現実です。

感染予防のために、組合員拡大のイベントは中止され、組合員の様々な活動も制限されている今年度ですが、組合員拡大、コープクルコとの組織合同の準備、次のステップを乗り切るためのインフラ投資や期待の高まる組合員活動の展開など、コープにいがたは多く課題を抱えています。組合員の皆様のご健康を心から祈念いたしますとともに、コープにいがたを引き続き注視していただき、ご意見をお寄せいただきますようお願い申し上げます。

生活協同組合コープにいがた
理事長 長谷川 聡