ご挨拶

コープにいがた理事長 長谷川 聡

コープにいがた理事長
長谷川 聡

組合員の皆様、日頃よりのご利用とご理解、ご協力に対しまして感謝申し上げます。総代会に向けて行われた地区別総代会議では活発で率直なご意見を承り、総代会では積極的なご発言をいただき、全議案を提案どおり採決していただきましてありがとうございました。この程、小林前理事長の後任として理事長に選出され、生活協同組合コープにいがたが組合員のくらしに役立って「あってよかった」と思ってもらえるよう励む所存であります。

さて、2011年の東日本大震災と原発事故の傷がまだ癒えない昨年の4月に熊本で大きな地震がありました。新潟県では昨年末に糸魚川で強風が影響となった大規模火災が発生しました。毎年のように全国各地で起こっている水害による惨事に対して、ひとごとではないと感じております。自然は人間の気持ちとは関係なく、膨大な力で現代社会を一瞬にして破壊します。人工物はもろくて永遠ではないのに、私たちは人間の作ったものを過信している慢心者なのかもしれません。自然に対する畏敬の念や人間社会が自然の中にあるという謙虚さとか、自分達の立ち位置を自覚する客観性のようなものを私たちは備える必要があるように思います。

気になる社会現象が起きています。それはポピュリズムの世界的な拡大です。共通しているのは「敵」を作って、それに対して攻撃する。「私たちの国や私たちの社会とくらしを守ろう!」これには誰も反対しません。しかし「私たち」の範囲はどこまでのことを言っているのでしょうか。「私たち」に含まれない人はどうなるのでしょうか。欧米のこととして報道されていますが、日本においても同質なことが起こっているように思います。言葉としての歯切れは良いわけですから人気や票は集まります。選挙は民主主義のごく一部なのに「それが民主主義だ」とか「多数が全て」と言う人まで出ています。ポピュリズムは気がつかないうちに広がりますから、雰囲気に流されず、ことの本質を見極め、わが身を客観的に見ることが必要に思います。また、ポピュリストとその同調者のせいにするのではなく、その背後にある社会の構造変化にも注視していく必要があると考えます。

私たちの今の社会は自然災害に限らず、憂慮される多くの問題を抱えていますが、危険から身を守りながら、人と人とが協力・協同する社会でありたいと思います。意見の違いはあっても互いに尊重しあえる社会であってほしいと願います。私たちコープネットグループの経営理念は「CO・OP ともにはぐくむ くらしと未来」で、「食卓を笑顔に、地域を豊かに、誰からも頼られる生協へ」という姿を中期ビジョンに掲げています。生活協同組合コープにいがたは規模も力も小さな生協ながらも、志は大きく持ち、ビジョンに向かって歩み続けたいと存じます。皆様からの引き続きのご支援、ご協力をお願いいたします。

生活協同組合コープにいがた
理事長 長谷川 聡