農薬について

1.農薬とは

農薬は、病害虫の駆除や、雑草の除去、生育の促進や抑制のために使われる薬剤です。農作物に害を及ぼす害虫の天敵も農薬の一部です。

殺菌剤・殺虫剤、除草剤、成長調整剤

2.農薬の使用基準(農薬取締法)

  1. 農薬は農薬取締法に基づき、安全性や環境への影響などが厳格に審査されたうえで登録され、製造・販売・使用が認められます。
  2. 生産者が順守しなければならない使用基準(適用作物、使用時期、使用量、使用回数など)が定められています。

3.農薬の残留基準(食品衛生法)

  1. 食品衛生法では、食品(農作物)ごとにADI(一日摂取許容量)を超えないように農薬の残留基準値が定められています。使用基準は、農薬が基準を超えて残留することのないよう設定されています。

農薬の残留量の変化

農薬の残留量の変化のグラフ

農薬は散布したときから残留量は減少していきます。農薬の使用量=残留量ではありません。

使用基準では「収穫○日前まで」と散布できる日を決めて、農薬の残留基準以下で収穫できるように設定されています。

  1. 農薬の残留基準値は、国産・海外産問わず、それぞれの「農薬」と「農作物」の組み合わせごとに基準が設定されています。残留基準が設定されていない組み合わせでは、国際基準などを参考にした暫定基準が設定されています。また、国際基準などがない場合は、「人の健康を損なう恐れのない量」として0.01ppmが設定されています。
  2. 基準を超えて農薬が残留する食品(農作物)の流通を禁止しています。
1ppmは100万分の1 家庭用風呂に
1滴たらした濃度(200リットルの風呂のお湯に対して、0.2ミリリットル) 0.01ppmは1億分の1 25メートルプールに1滴たらした濃度(20,000リットルのプールの水に対して、0.2ミリリットル)

4.農薬についての考え方

  1. 農作物の安全性は、生産者が農薬取締法(使用基準)、食品衛生法(残留基準)などの法律を順守することよって確保されます。生協は生産者が、適正農業規範(GAP)の取り組みなどにより、適正に農薬を使用し記録・管理を行う体制を確立することを要請・確認します。
  2. 取り扱う農作物の残留農薬の状況を把握するために、商品検査センターなどで残留農薬検査を実施します。
  3. 農薬使用がもたらす環境への負荷と生産者の健康に対するリスクを減らすために、生産性の視点も考慮しながら農薬使用の抑制に取り組みます。ご案内に当たっては、科学的に不正確で優良誤認を招く「農薬不使用だから安全」などの表現は用いません。
  4. ネオニコチノイド系農薬によるミツバチなどの有用生物や周辺環境への影響については、政府や研究機関の取り組みと最新情報の収集に努めます。